新緑も色濃く収まり、梅雨の走りを思わせる天気が続くようになって来ました。
教会の暦は聖霊降臨祭(ペンテコステ)を迎えました。聖霊の降臨によってペトロを中心とした弟子たちの宣教が始まりました。ここから、ペンテコステは「教会の誕生日」と言われるのです。
聖霊のことをマルティン・ルターは「慰め主」と呼びました。宗教改革を推し進める際の苦悩のときに、病気に苦しめられたときに、子どもを亡くしたときもルター自身が聖霊の慰めを体験したからです。聖書の言葉が彼を慰めたのですが、その言葉にはいつも聖霊が伴っているとルターは信じたのです。
そのルターは、自分自身が慰められることだけに終わりませんでした。彼自身が人々を慰めるために力を注いだのです。ルターの書いた膨大な量の「慰めの手紙」はそれを示しています。
慰め主なる聖霊は、今日も聖書の言葉を通して私たちに注がれています。教会の礼拝では聖書が読まれ、説教が必ずありますが、そこにはいつも聖霊が伴っているのです。だからまず自分自身が慰めをいただくことができるのです。ただ、そこで終わることなく、今度は自分自身が隣人に慰めの言葉を語る者になりたいと願うのです。
お近くの教会の礼拝へどうぞお越しください。慰めの言葉と出会うことができることでしょう。
2018.5
日本福音ルーテル教会
日本福音ルーテル教会