2015年2月9日月曜日

潤いのある自分のために



寒さもあともう少しとなりました。
日差しが日増しに強くなり始めているように感じます。
春の便りもこれから聞こえ始めることでしょう。 

ある本に書いてあったことです。
小学校の理科の時間に、先生が生徒たちにこう尋ねたそうです。
「氷がとけたら何になりますか」と。
多くの子供たちが「水になります」と、いわば模範的な答をしたそうです。

しかし一人の生徒は「氷がとけたら春になります」と答えたのだそうです。
理科の授業ですから、ほとんどの子供たちの答が正解でしょう。
しかしもう一つの答も確かに正しいのです。
本の著者は、この答には何気ない暖かさを感じると書いていましたが、同感です。
 
このようなこぼれ話を聞くと、私たちは頭の中や心の中で、機械的で、潤いのないことを思い巡らしているように思えて来ないでしょうか。
瞬時に答を見つけること、たくさんの情報をたやすく得ることはできるでしょう。
でもそれには潤いや温もりがあるのだろうかという問いです。

イエス・キリストの教えにはどこか潤いがあり、温もりがあるのです。
その教えに触れることで、私たち自身が潤いと温もりを持つ本来の自分へと、少しずつ戻されて行くのです。

教会の礼拝や様々な集会はこのために開かれています。

どうぞ、お近くのルーテル教会をお訪ねください。心から歓迎されることでしょう。
2015.2.9
日本福音ルーテル教会
総会議長 立山忠浩


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