2015年10月2日金曜日

読み、聞く秋

  
 秋になりました。実りの秋、紅葉の秋、物思いに耽る秋など、秋にちなんだ言葉を思い起こします。もうひとつ加えるならば読書の秋でしょう。
 
 最近はスマホやタブレット版などのデジタル画面でも読書できるようになりました。私はまだ紙の感覚から離れることができませんが、便利な時代になったものです。
  
 「読書」とは文字通り書物を「読む」ことです。目を使って読むわけです。でも書物は目だけでなく、耳で聞くこともできることに先日、気づきました。
 
 聖書には「信仰は聞くことから始まるのです」という言葉があります。
 何事も聞くためには忍耐が必要です。人の話を聞くのも同じです。聖書の語る声であるなら、なおさらのことです。いや、忍耐だけでなく、何が聞こえてくるのか心を静め、耳を澄まさなければなりません。
 

 日常の騒がしさから少し離れ、心を整え、聖書の言葉に耳を澄ます。
 きっと恵みに満ちた秋を体験されることでしょう。
 
 どうぞお近くのルーテル教会をお訪ねください。
 
 日本福音ルーテル教会総会議長 
 立山忠浩