2016年3月27日日曜日

新しく生きるために


イエス・キリストの復活、死からのよみがえりを覚えるときとなりました。
教会は復活祭、イースターを迎えました。
イースターという呼び名は、クリスマスと同様に日本でもずいぶんと市民権を得て来たように見受けられます。
店頭には、うさぎやひよこなどのきらびやかな絵でラッピングされたチョコレートなどを見るようになりました。

しかし、イースターの意味はほとんど知られていないのが実情です。
たしかに、十字架の上で息を引き取ったあの主イエスが、再び新しい命を得、復活したという話はあまりにも非現実的で、たわごとのようにしか響かないことでしょう。
「そんな意味などどこかへ放ってしまえ」ということは、理解できないわけではありません。

しかし、やはりそれだけでは残念なことだと思います。
キリスト教が2000年の歴史を刻んで来たのは、この復活の意味を人々に知らせたかったからです。それほど重要なことなのです。

イエスはこう言われました。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる」と。主の復活を信じるには、新しく生きる力が与えられ、これまでとは違う生きるべき道が示され、新しい生きる意味が与えられるのです。

お近くの教会をぜひお訪ねください。復活を喜ぶ讃美の歌声が聞こえて来ることでしょう。

日本福音ルーテル教会
総会議長 立山忠浩