2015年11月30日月曜日

心にしみるクリスマスのために



クリスマスを迎えるための準備の時となりました。

何ごとにも準備のときがあり、充実した準備を行うことで、恵みに満ちた素晴らしい時を迎えることができる、クリスマスもこれと同じです。

この準備の期間を教会はアドベント(待降節)と呼んでいますが、それは「少しずつ近づく」とか「段々をやって来る」という意味を持っています。私たちの日常生活は慌ただしく、一週間があっという間に過ぎてしまう、それが普通かも知れません。クリスマスもこれと同じで、忙しい毎日を過ごしていて「あっという間に来てしまった」となりかねません。
でも、それでは少し寂しい気がしますし、もったいないように思います。

教会の礼拝堂には今、アドベントリース(クランツ)が置かれ、ろうそくが立てられています。日曜日ごとに1本ずつ灯をともし、クリスマスの日にようやく4本のろうそくに灯がつくのです。ゆっくり、少しずつクリスマスに近づいてゆくのです。

このゆっくりとした時間を大切にし、日々の歩みを見つめ直し、残り少なくなった一年を少し振り返り、そして聖書のクリスマスの話しに心を静めて聞きましょう。きっと心にしみる、素晴らしいクリスマスを迎えることになることでしょう。

どちらの教会でもお気軽にお訪ねください。
 
日本福音ルーテル教会総会議長 
 立山忠浩