2016年12月2日金曜日

クリスマスへの備えのとき

 

 12月に入り、今年もあと1ヶ月足らずとなって来ました。年の瀬を迎え、何かと慌ただしい時節です。

 教会の暦はひと足早く新しい暦へと変わり、アドベント(待降節)という教会暦に入りました。それぞれの教会にはアドベントリース(クランツ)が置かれ、そこには赤いロウソクが立てられていることでしょう。これから日曜日を迎えるごとにそのロウソクに灯をともし、週を重ねるごとにロウソクの灯が増え、12月25日のクリスマスには4本の灯が輝くことになります。

 クリスマスの準備をゆっくりと、大切な時として過ごすのです。そしてクリスマスの喜びの日を迎えるのです。聖書に記されたクリスマスの意味を思い巡らし、なぜイエス・キリストは家畜小屋の飼い葉桶の中に寝かされたのかなど、その意味を考えるのです。そのためにも、少しだけ立ち止まり、慌ただしい日々の時の流れから逃れた時間が必要です。

 ぜひこのアドベントとき、教会の礼拝や諸集会にお出かけください。心を静め、ご一緒にクリスマスを迎える準備をして行きませんか。喜びに満ちたクリスマスをご一緒に迎えられれば幸いです。

 2016年12月
 日本福音ルーテル教会 総会議長 立山忠浩